カリキュラム / 第1章 準備 ― 音の材料 入門

音の名前と鍵盤 ― ドレミと A・B・C

コードの話に入る前に、まず音そのものに名前をつける。ドレミとアルファベットは同じもの。

コードを学ぶ前に、たった1つだけ準備をしましょう。それは 音に名前をつける こと。名前がないと「あの音」「この音」としか言えず、話が進まないからです。準備編の4レッスンを終えれば、コードの仕組みがスッと入ってくる土台ができあがります。

「ドレミ」と「アルファベット」は同じもの

音の名前と聞くと、日本ではまず「ドレミファソラシ」が浮かびますよね。じつは音楽の世界では、これとまったく同じものを アルファベット でも表します。対応はこうです。

ド=C、レ=D、ミ=E、ファ=F、ソ=G、ラ=A、シ=B。

コードの名前は「Cメジャー」「Am」のようにアルファベットで書くので、こちらに慣れておくと後がラクです。ポイントは、スタートがA(ラ)ではなくC(ド) だということ。「ド」から始めてCから数える、ここだけ押さえておきましょう。

つまずきポイント:「アルファベットならAが最初じゃないの?」と感じますよね。歴史的な事情で、音楽ではラ=Aが基準になっています。でも曲づくりの主役は明るい「ド=C」。だからこの教材でも、ずっとCを中心に話を進めます。

同じ「ド」でも、高い・低いがある

ピアノには「ド」がいくつもあります。低い「ド」から高い「ド」まで、同じ名前の音が等間隔でくり返し現れるのです。この1周ぶんを オクターブ と呼びます。

同じ名前だと区別できないので、高さの段ごとに番号をつけます。まん中あたりのドが C4、その1つ上のドが C5。数字が大きいほど高い音、と覚えてください。この教材の「音で確認しよう」でも、C4E4 のように書いてあります。実際に「ド」「ミ」「ソ」「ラ」を鳴らして、高さの違いを耳で確かめてみましょう。

なお、オーケストラやバンドが音を合わせるときの基準は ラ(A4)。この音がちょうど秒間440回ふるえる高さ、と決められています。細かい数字は忘れてかまいませんが、「ラが基準の音」とだけ知っておくと、この先ちょっと得をします。

鍵盤での見つけ方

ピアノの黒鍵をよく見ると、2つ組と3つ組が交互 に並んでいます。この「2つ組の黒鍵」のすぐ左どなりの白鍵が、いつでも ド(C)。ここを起点に右へ、ド・レ・ミ…と白鍵をたどれます。最後の「ドレミファソラシド」を鳴らすと、8番目でひとつ上のドに着地します。これがオクターブを1周した合図です。

まとめ

音の名前は「ドレミ=CDEFGAB」で、スタートはC。同じ名前でも高さの段(オクターブ)が違い、それを数字で区別する。たったこれだけで、次に進む準備は半分できました。次のレッスンでは、音と音の 距離 をきちんと測れるようにします。

🔊 音で確認しよう

ボタンをタップすると音が鳴ります。理屈と響きは、セットで覚えるのがいちばんの近道です。

QUIZ理解度チェック

習ったことを3問で確認しましょう。まちがえても解説ですぐ復習できます。

Q1.「ドレミファソラシ」をアルファベットで書くと、その並びは?

解説:ドがC、レがD…と対応します。うっかりドをAと勘違いしがちですが、スタートは『ドの C』。ここだけ覚えれば大丈夫です。

Q2.「C4」の『4』は何を表していますか?

解説:同じ『ド』でも高い・低いがあります。数字はその高さの段(オクターブ)を表す番号で、数字が大きいほど高い音です。

Q3.ピアノで「ド(C)」を見つける、いちばんかんたんな目印は?

解説:鍵盤の黒鍵は「2つ組」と「3つ組」が交互に並びます。2つ組のすぐ左の白鍵がいつもド(C)。これを知っていると鍵盤で迷いません。